2008年2月11日月曜日

Capula Investment Management LLP

2008年2月11日(月)の日経にキャピュラ・インベストメント・マネジメントという聞きなれないヘッジファンドの記事が出ていた。総運用額10兆円で運用成績は年率18%だそうだ。旧UFJ銀行のディーラーだった浅井将雄氏が同僚の米国人と創設したと書いてある。債券のレラティブ・バリューなどをやっているらしい。三菱UFJ投信の糸島さんをヘッドハントして日本株のLSも始めるらしい。

関連記事:
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070528/272677/
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080211AT2C0802510022008.html
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK004158320071126

木島の「期間構造モデルと金利デリバティブ」を読む。薄いけど非常に内容が濃い。いい本です。
Lemkeの「Term structure modeling and estimation in a state space framework」を読む。分布にGaussian mixture modelを使っているのが特徴。期間構造モデルの場合、分布を考慮したほうがいいのかもしれない。

「計算統計Ⅱ マルコフ連鎖モンテカルロ法とその周辺」の補論B「モンテカルロフィルタを用いた金利モデルの推定」(佐藤・高橋)において、Dai and Singleton(2000)のアフィン型期間構造モデルを離散化して状態空間モデルで表現する方法が詳しく書かれている。また3ファクターで状態変数がHull and White(1994,1997)を拡張したもので、He(2001)、大場・菅原(2002)でも取り上げられたモデルも出ている。

2008年2月9日土曜日

期間構造のファクターモデル

 「年金資産運用の理論と実務」の第8章が「金利の期間構造と債券ポートフォリオ管理」について書かれている。日本語で債券のファクターモデルについて書かれたものは意外に少ないのでなかなか貴重。みずほ信託銀行資産運用研究所ではこれを発展させた形で日本債券リスク管理システムを開発しているそうだ。また、このモデル自体はHua Heの"Modeling term structures of swap spreads"を参考にしている。
 基本的には3ファクターのアフィンで、第1ファクターが「均衡長期金利水準」、第2ファクターが「均衡長短金利差」、第3ファクターが「実際の短期金利水準」で定式化してある。
 これを状態空間モデルで表現して、カルマンフィルタでパラメータを推定すればできそう。最尤法でいいのか。モンテカルロ・フィルタやMCMCの方が望ましいのか。なかなか時間がなくてモンテカルロ・フィルタやMCMCを勉強する時間がない。早く「入門 ベイズ統計学(中妻照雄)」を読みたいところ。

2008年2月6日水曜日

イールドカーブ

3ファクターのイールドカーブのモデルを作りたいと思っているのだが、ファクターに何を選ぶか、短期金利のプロセスはどうか、などいろいろと決めなければいけないことがあって、考えがまとまらない。ノイズに相関をもたせる定式化も考える必要がある。普通のカルマンフィルタではなくて、モンテカルロフィルタかMCMCを使う必要があるのだろうな。
最終的にやりたいことは、レジームスイッチするマルチファクター・イールドカーブをMCMCで推定する。その中にグローバルで共通に変動する部分を持たせる。
時間もないが、がんばって作ろう。

Applied Optimal Estimationの4章にcorrelated process and measurement noiseが説明してあるので、よく読んで勉強しよう。どうも別の変数で置き換えるようだな。

2008年2月4日月曜日

イールドカーブのモデリング

キャンベルの戦略的アセットアロケーションの3章にそってイールドカーブのモデルを作っているのだが、ショックが相関を持つところがどうもよく分からない。Fung, Mitnick, RemolonaのRecovering inflation expectations and risk premiums from internationally integrated financial marketsの状態空間表現が参考になりそうなのだが。これは、実質金利ファクターがアメリカとカナダで共通になるようにモデル化されていて、なかなか使えそう。

2008年2月3日日曜日

金融工学についての覚書

これから、金融工学について勉強したことを、忘れないようにここにメモしていこうと思う。
大雪なので家で勉強。「デリバティブのすべて (田淵直也)」でスワップレートからスポットレートを計算する方法を読む。この辺がよく分かっていなかったりする。意外と複雑で勉強になった。