2009年11月30日月曜日

修論は計画的に

今、修論を印刷し終わった。当日の朝の五時だ。あいかわらずギリギリ・ボーイだな。
内容には不満が残る。こんなひどい論文を読ませられる師匠には申し訳ない。
これが今のオレの限界だ・・・。

とりあえず今は寝たい。おやすみなさい・・・。


上原ひろみは、昨日国際フォーラムでコンサートをやったみたいだな。修論を計画的に早めにやっておけば見にいくこともできたかもしれないが・・・。

2009年11月28日土曜日

ドバイ・ワールド


ドバイに写真の人工島パーム・アイランドを作っているアラブ首長国連邦ドバイ首長国の政府系投資会社ドバイ・ワールドの債務延期問題をきっかけ世界同時株安になっている。リーマン・ショック後回復基調だった世界の株式市場も2番底をつけにいく可能性が高い。
ドバイは明らかにバブルだった。日本人から見ると既視感が強い。パーム・アイランドは新しいバブル崩壊の象徴にふさわしい。
その余波を受けて最近、投資信託を通じて日本人投資家の金が流れていたブラジルの通貨レアルやブラジル株も下がっている。なんで日本人は同じ過ちを繰り返すのかね。学習しないのか。
何とかしたいのだが、いかんともしがたい・・・。

2009年11月27日金曜日

修論、統計科学の数理 第6回

修論は、とりあえず数値計算が終わって(といっても当初計画の半分)、あとは文章を書けばなんとか格好はつきそう。しかしギリギリだな。来年以降修士論文を書く人は早めに数値計算をすることを心よりお勧めします。夏休みに入ってからでは遅い。

数値計算が終わったので気が抜けてしまった。今日からまたがんばりたい。

統計科学の数理はMCMC法を概観。Data Augmentation (Tanner and Wong), Gibbs Sampling, Metropolis-Hasting(変なやつ)。Gibbs SamplingはMetropolis-Hastingsアルゴリズムで、常に推移が行われる場合に相当。

日本のMCMCの本は駄本が多いらしい。日本の本は危ない。数学を分かってない人が書いていると駄目。そのなかで豊田(2008)はベタに書いてあるが悪くないそうだ。この本は持っているがまだ読んでない。RにはMCMCの関数がそろっていて、1回授業でコンピュータ実習をやる。その他、ここには書けないような話もあった。

金融数理は残念ながら2週続けてパス。

2009年11月21日土曜日

丸の内 仲通りのオブジェ


オブジェというか、明らかにバッタだな。
金融数理は修論優先のため、パス。
あと1週間か。間に合うかな。みなさん、がんばりましょ。
次の金融数理,小テストで,主にポアソン分布,正規分布,ガンマ・ベータ分布,いままでの復習,を出題。また,中間試験は12月10日、と同期が教えてくれた。いや~助かります。持つべきものは友ですな。
確率はじっくり腰をすえて勉強したいところだが・・・。

2009年11月17日火曜日

統計科学の数理 第5回 推定(2)

区間推定
 近似信頼区間、ロジスティック回帰の信頼区間は近似、ベイズ信用区間、ベイズでは分からないものは全部確率分布、パラメータもある確率分布に従う確率変数と考える。ベイズの区間推定は事後分布にもとづいて構成。

漸近理論
 一致性、チェビシェフの不等式、中心極限定理、有効性、漸近正規性、Fisher情報量(対数尤度関数をθで1階微分したものの2乗の期待値)、「Fisher情報量について語れるとプロっぽさを演出できる・・・(笑)」、Cramer-Raoの不等式(不偏のとき分子は1でFisher情報量の逆数)、漸近有効性asymptotic efficiency、漸近分散がFisher情報量の逆数に等しい推定量を漸近有効推定量と呼ぶ。最尤推定量の漸近分布と漸近有効性、尤度方程式の左辺をθの周りでテイラー展開。

MCMC マルコフチェーン・モンテカルロ
 マルコフ性(確率密度関数が1時点前の観測値のみに依存)、マルコフ連鎖、定常、推移確率行列、初期分布、既約 irreducible、非周期的 aperiodic、 再帰的 recurrent、マルコフ連鎖がエルゴード的なら次の3つが成立、①任意の初期分布から定常分布に収束、②大数の法則が成立、③中心極限定理が成立。連続時間では推移確率行列は推移核に一般化される。

時間切れでMCMCは次回に。来週は宿題無し、テストは12月8日。

統計数理をおもしろく教えることができるということは、すごい才能だと思う。本当は授業に出ている場合ではないのだが・・・

2009年11月15日日曜日

戦略的アセットアロケーション

戦略的アセットアロケーションはCampbell and Viceiraが書いた本で、彼らが書いた論文をまとめたもの。おれの修論は彼らの手法を日本人投資家がグローバルに投資するために拡張したものにしようとしている。

最近知ったのだが、Campbellらは彼らのMatlabのコードをWebで公開していたのね。そこで彼らが使ったデータで試してみると、おれの計算の仕方と少し違っていて、結果も違っている。

修論提出まであと2週間しかないけど、提出前に気づいたことは幸いだと思って、全部やり直すしかないな。まだ16日も残っていると前向きに考えよう。とりあえず、今日は超集中してMatlabのコードを分析する。必ず今日中に終わらせること・・・。終わるかな?

2009年11月14日土曜日

金融数理 第6回

離散伊藤公式、Doob Meyerの分解、非対称ランダムウォーク。
最後に小テストを行うので昨年より進み方は遅い。
次の小テストは11月26日、中間テストは12月3日の予定。
この授業を受けて気づいたことが二つ。①自分は確率が苦手、②自分は手計算が苦手。
小テストはそんなに難しくないのだが、いかんせん修論に時間を割いているので準備不足。
確率は時間をかけて丁寧に勉強したいところだが・・・。
意外に思う人もいるかもしれないが、(デリバティブをほとんど使っていない)投資信託の資産運用の実務において確率はほとんど使われていない。また、計算はコンピュータにやらせるので手計算をすることもほとんどない。
確率は実務とアカデミックを分ける壁の一つだと思う。日本の金融実務においてファイナンスの理論はほとんど活用されていない。そもそも(自分も含めて)日本の金融業界の人間は数字を扱う商売にもかかわらず数学に弱すぎる。たまに数学に強い人間が入社しても彼らの才能を活かせていない。
「日本の投資信託がなぜだめか」についてはいずれ整理したい。かといって外資系の投資信託や金融機関が優れているというわけではない。オレは外国株のファンドマネージャーを長くやったので外資系の金融機関や資産運用会社もたくさん見てきたが、はっきりいってたいしたことは無い(プレゼンだけはやたらうまいが)。
オレとしてはアカデミックの理論を実務に応用することで競争力を付けていきたい。

2009年11月11日水曜日

丸の内 仲通り


丸の内 仲通りは日本で最もきれいなオフィス街の一つだと思う。写真だと分かりにくいが、街路樹がきちんと手入れされ、高級ブランド店がずらりと並んでいて少しニューヨークの5番街に似ている。先日まではハロウィーンのデコレーションが飾ってあった。全体にセンスがいい。三菱地所がそうとう努力しているのだと思う。遠くに見えるのが丸ビル。

昼飯を求めてここを歩いていると、オフコースのYES-YES-YESの一節を思い出す。

  君の嫌いな東京も 秋は素敵な街 ♪


ところどころにオブジェが置いてある。牛のオブジェもある。牛は角を上に突き上げることから、株式市場の上昇を象徴し、証券会社にとっては好ましいシンボルである。例えばメリルリンチのロゴはそのまま牛である。逆に熊は手を振り下ろすことから株価の下落を象徴する。株価の上昇、または株式市場に対して強気の見方をブル、逆をベアという。

修論は、順調に進んでいる。分析のやり方を把握できれば後はデータを入れ替えるだけでどんどん分析が進む。最初は異時点間ヘッジ需要がCampbellらの結果と違って直線になるので違和感があったが、リスク回避度の値を変えるたびに収束計算を再計算させないといけないことに気づいてからは、かれらと同じような曲線になった。今のところExcelで行列計算をしているが、EViewsかMatlabで合っているかどうか確認する必要がある。

日本の株式と債券でやると株式をショート、債券をロング、日本の債券と米国の株式、債券でやると米国株式をショート、日米の債券をロング、日米欧の債券でやると適度に各地域にアロケーションする結果となった。とりあえずCampbell, Chan , Viceiraの手法はこれでよしと・・・。

次はBrennan and Xiaのマルチンゲールによるアセットアロケーションに取り掛かる。イールドカーブなどからプライシング・カーネルをカルマンフィルタで推定してマルチンゲールを利用して最適投資比率を求めることになる。さて、うまくいくかどうか・・・。






2009年11月5日木曜日

鼻呼吸の薦め


修論提出まであと24日となってきたわけですが、この時期怖いのは風邪ですね。うがい、マスクはもちろんですが、個人的にお勧めなのが「鼻呼吸」です。起きているときは意識して口ではなく鼻で呼吸することを心がけます。寝るときは薬局で売っている粘着テープで口を止めて寝ます。昔はブリーズライトを鼻にして口をテープでとめていましたが、慣れてくるとブリーズライト無しでも大丈夫です。家族には「変だ」と言われつつも、これをやりだしてから一度も風邪をひいておらず効果は絶大です。
鼻呼吸は集中力を高める効果もあるみたいですし、ヨガでも呼吸は鼻でします。日本人の多くは口呼吸だと言われています。是非一度、「鼻呼吸」をお試しください。

日本CFA協会による職業倫理セミナー

ICSで日本CFA協会による職業倫理セミナーが行われたので行ってきた。あずさ監査法人の神谷精志さん、野村アセットマネジメントの原田武嗣さんが話された。さすがにCFA協会の倫理規範、職業行為基準、アセット・マネジャー職業行為規範はよくできていると思った。お二人の話も大変分かりやすかった。原田さんは抽象的では分かりにくいだろうということでケーススタディまで準備されていた。

同時に、うちの会社のコンプライアンスのレベルが相当高いことも確認できた。うちの会社は本業よりもコンプライアンスのほうがうるさいくらいなのでいい加減ウンザリなのだが、本当に頻繁にコンプライアンス・テストや研修などを受けさせられる。というこでうちの会社のコンプラ研修がCFAと同水準だということが分かった。

セミナーのあとは8Fで懇親会。師匠とかなり長く話ができて良かった。修論や口述試験の話もいろいろ聞けた。少し頭痛がしたので休もうかと思ったが、無理して行ってよかった。師匠のゼミで良かったと心から思う。また、M1の人とも少し話ができて良かった。寿司もなかなかおいしかった。

2009年11月3日火曜日

Joni Mitchell ジョニ・ミッチェル


"A Tribute to Joni Mitchell"は希代の天才、Joni Mitchellに捧げられたアルバムで、ビョーク、エルビス・コステロ、アニー・レノックスなど錚々たるメンバーがJoniの歌をカバーしている。そのなかで、われらがPrinceは、名曲 "A case of you" を歌っている。今、それを聴きながら書いているわけだが、 オリジナルがダルシマーの弾き語り風なのに対して、Princeのものは完全にゴスペルそのもので、美しいファルセットで歌っており、PrinceのJoniに対する敬愛ぶりが伺える。

Joni Mitchellは最初のころはフォーク的で「サークル・ゲーム」や「ボス・サイズ・ナウ」などのヒット曲は多分、皆さんもJoniの曲とは知らずに一度は聴いたことがあるはずだが、途中からジャズの影響が強くなり最後にはジョニ的としか言いようのない独自の世界を確立してしまった。

全てのアルバムが傑作と言えるが、耳障りのいいヒットチャートをにぎわすような曲作りではないので好き嫌いは分かれるかもしれない。個人的には、Jaco PastoriusやPat Methenyなどの錚々たるメンバーを従えてやったライブの"SHADOWS AND LIGHT"が一番好きだ。ここでのJacoのプレイは衝撃的。最後には黒人アカペラ・グループでこれも私の好きなThe Persuasionsまで出てきて"Why do fools fall in love"と"Shadows and light"を歌う。

Princeの" A case of you"を聴きながら、あらためてこの曲は名曲だと思った。自分が失恋した男のことを歌った切ない曲である。

Just before our love got lost you said
"I am as constant as a northern star"
And I said "Constantly in the darkness
Where's that at?If you want me I'll be in the bar"

On the back of a cartoon coaster
In the blue TV screen light
I drew a map of Canada
Oh Canada
With your face sketched on it twice

Oh you're in my blood like holy wine
You taste so bitter and so sweet
Oh I could drink a case of you darling
Still I'd be on my feet
oh I would still be on my feet

Oh I am a lonely painter
I live in a box of paints
I'm frightened by the devil
And I'm drawn to those ones that ain't afraid

I remember that time you told me you said
"Love is touching souls"
Surely you touched mine
'Cause part of you pours out of me
In these lines from time to time

Oh, you're in my blood like holy wine
You taste so bitter and so sweet
Oh I could drink a case of you darling
And I would still be on my feet
I would still be on my feet

I met a woman
She had a mouth like yours
She knew your life
She knew your devils and your deeds
And she said "Go to him, stay with him if you can
But be prepared to bleed"
Oh but you are in my blood

You're my holy wine
You're so bitter, bitter and so sweet
Oh, I could drink a case of you darling
Still I'd be on my feet
I would still be on my feet


愛が終わる前あなたはこう言った
「僕の心は北極星のようにいつも同じところにある」
だからわたしは言ったの
「いつも暗闇の中にいるってこと? 
あなたが私を欲しいなら私はバーにいるわよ」

テレビのスクリーンの青い光のなかで
マンガのコースターの裏にカナダの地図を書いた
そう、カナダの地図
その上にあなたの顔を二度重ねて描いたの

ああ、あなたは私の血の中を流れる聖なるワイン
とても苦くて、とても甘い
あなたなら、ひとケースだって飲める
それでも私はちゃんと立っていられるわ
きっとこの足で立っていられる

私はひとりぼっちの絵描き
絵の具箱の中で暮らしている
私はとても怖がりだから
恐れを知らない人に惹かれてしまう
あなたがこう言った時のこと、よく思い出すの
「愛とは魂にふれること」
そう、あなたはたしかに私の魂にふれた
だからあなたの一部がときどき歌になって
私の中からあふれ出す

ああ、あなたは私の血の中を流れる聖なるワイン
とても苦くて、とても甘い
あなたなら、ひとケースだって飲める
それでも私はちゃんと立っていられるわ
きっとこの足で立っていられる

女のひとに会った
あなたによく似た口元をしていた
彼女はあなたの人生を知っていた
あなたの内側にいる悪魔も、
あなたの行いも知っていた
そして言ったの
「彼のところに行けばいい
できるものなら、一緒にいればいいわ
でも血を流すことは覚悟しておいてね」

ああ、あなたは私の血の中を流れる聖なるワイン
とても苦くて、とても甘い
あなたなら、ひとケースだって飲める
それでも私はちゃんと立っていられるわ
きっとこの足で立っていられる

(Joni Mitchellの全曲の歌詞が公式サイトのjonimitchell.comに掲載されている。訳はネット上にどなたかが公開していたもの)

本人と会ったことはもちろんないが、おそらく芸術への衝動が強すぎて、生きることが非常に不器用なタイプの人ではないかと想像される。「芸のためなら男も泣かす」といった雰囲気がある。ドキュメンタリーDVDの「ジョニ・ミッチェル: ウーマン・オブ・ハート・アンド・マインド」をみていると別れた昔の男たちのグラハム・ナッシュ、ジェイムス・テイラー、ラリー・クラインなどがインタビューに応えているが、みなJoniへの好意的な思い出を述べているのがおもしろい。Joni本人は「作品を作るためには恋愛が必要だ」と語っている。

Joni Mitchellは、絵も天才的にうまくてアルバムのジャケットもほとんど自分で書いている。昔はそれほどでもなかったものがどんどん上手くなっていった。本人は曲作りの気分転換に絵を描くことが必要だといっている。CDの歌詞集にも彼女の絵が使われており、それも大きな魅力のひとつ。

写真は彼女が書いた絵を集めた画集の表紙。この絵は彼女のアルバム"Turbulent Indigo"のジャケットにも使われたもの。ゴッホのファンの人なら分かると思うが、ゴッホが自分で自分の耳を切ったときの自画像がモチーフになっている。

2009年11月1日日曜日

如水会館とマイナス・ゼロ


修論の休憩中に「マイナス・ゼロ」を読んでいると「ゼロ」というタイトルの4章7節に如水会館が出てきて驚いた。マイナス・ゼロの舞台になっていたとは、なにかの因縁を感じる。しかし、何回か読んでいるのに、細かいところはほとんど覚えていないな。
如水会館というのはICSの隣のビルだ。
「神田一ツ橋にある如水会館は、終戦後間もなく進駐軍に接収され、GHQのオフィサース・クラブとして使用されていた。スターダスト・ルームと呼ばれる部屋は、その二階にあり、大きなドーム状になっていた・・・」。ここでジョージ山城中尉は伝蔵からタイムマシンの話を聞き、伝蔵と美子の数奇な運命を知ることになる。
ウィキペディアによると如水会館は如水会が所有しているらしい。如水会というのは一橋大学の後援等を目的とする社団法人。現在の如水会館の二階にあるスターホールというのはもしかしたらスターダスト・ルームの名残かもしれない。
タイムトラベルものといえば、今日は日曜劇場-JINの4回目。すっかりはまってしまった。花魁姿の中谷美紀がひたすら美しい。
なんだか修論をやってないで遊んでばっかりのように見えるが、一応順調に進んでいる。なんとか11月中にはまとまりそうだ (^^)。