岩波の『世界』3月号の細野祐二さんの「東芝・債務超過の悪夢」、たしかに面白いので一読をお勧め。
「東芝の誤算は、2015年に発覚した粉飾決算事件を受けて、2016年4月1日から開始する連結決算事業年度の会計監査法人が、今までの新日本監査法人からPwCあらた有限責任監査法人に変更になったことに始まる」
粉飾決算の結果、新日本から変更になった「PwCあらた監査法人にとっては、当たり前のことを当たり前に言っても、優良顧客喪失のリスクがないばかりか、むしろ社会全体がPwCあらた監査法人を評価してくれるのである」
「東芝が今回減損で計上すべき特別損失額は7772億円となり、S&Wの追加原価次第では、この金額はさらに拡大する可能性がある」
細野祐二氏の『法廷会計学vs粉飾決算』と『公認会計士vs特捜検察』を図書館で借りてきた。
2017年2月25日土曜日
2017年2月12日日曜日
映画『ハドソン川の奇跡(原題:Sully)』
映画『ハドソン川の奇跡(原題:Sully)』、よくできている。イーストウッドは相変わらずうまいなあと感心する。お勧めです。
コンピューター・シミュレーションだと空港に戻れたという結果が出て、公聴会で機長たちのエラーの可能性を問われる。”人的要素”が排除されているシミュレーションは不適切で、モデルを使った分析をする場合は前提条件に常に気をつけたい。
映画『ハドソン川の奇跡』でフライト・アテンダントが"Brace brace brace! Heads down, stay down."とお経のように繰り返すのは、そうするように訓練されてのことだろうけど、映画的には非日常性を高めてサスペンスを盛り上げる効果があった。
下にリンクを張ったサイトによるとフライト・アテンダントの描写は100%正しいそうだ。
Sully’s announcement, “This is the Captain. Brace for impact,” followed by the flight attendants shouting in unison, “Brace for impact! Heads down—stay down!” is again 100% accurate for the brace commands at the time.
コンピューター・シミュレーションだと空港に戻れたという結果が出て、公聴会で機長たちのエラーの可能性を問われる。”人的要素”が排除されているシミュレーションは不適切で、モデルを使った分析をする場合は前提条件に常に気をつけたい。
映画『ハドソン川の奇跡』でフライト・アテンダントが"Brace brace brace! Heads down, stay down."とお経のように繰り返すのは、そうするように訓練されてのことだろうけど、映画的には非日常性を高めてサスペンスを盛り上げる効果があった。
下にリンクを張ったサイトによるとフライト・アテンダントの描写は100%正しいそうだ。
THE NEW “SULLY” MOVIE: HOW ACCURATE?
2017年2月11日土曜日
『イーロン・マスク 未来を創る男』 アシュリー・バンス
イーロン・マスク、面白いなあ。人間として面白い。
『イーロン・マスク 未来を創る男』ではイーロン・マスクが生まれてから、Zip2、ペイパルで成功した後、ロケット事業のスペースX、電気自動車のテスラ、電力事業のソーラーシティを経営するまでが描かれています。当初は著者がマスクを直接取材することができなかったので、マスクの関係者を取材していたのですが、最後にはマスクからOKが出てマスクに直接取材しています。マスクが他の経営者と違うのはビジョンのスケールが大きいこと。本気で人類の火星移住を目指している。
イーロン・マスク 「インターネットとか財務とか法務に詳しい賢い人間が多すぎると思うんだ。そういうことも、イノベーションがじゃんじゃん生まれてこない理由なんじゃないかな」
「初期のフェイスブックを支えたエンジニア、ジェフ・ハマーバッカーは「同世代の賢そうな連中はみな、どうしたら広告をクリックしてもらえるかしか考えていない。本当にロクでもない」と切り捨てる。シリコンバレーのハリウッド化である」
「官僚的なピラミッド構造とは無縁の急成長企業の背後で、シリコンバレー本来の倫理観を受け継いだ男がたしかにそこにいた。日夜、巨大なマシンの改良に取り組み、真のブレークスルーの可能性を秘めながら見過ごされていた技術を追い続けている男が」
イーロン・マスク、かっこいいなあ
「土曜日なのにたくさんの社員が出社していて驚いたと伝えたところ、彼(マスク)の見方はまるで違っていた。週末に遅くまで働く社員が減る一方だとこぼすのだ。「すっかり軟弱になっちゃってね。こんな甘えた状態でいいのかと全社にメールで活を入れようと思っていたところですよ」」
マスクが、とあるベンチャーキャピタルに語った言葉がある。「私はサムライの心を持っています。失敗で終わるくらいなら切腹します」
「インターン時代に彼(マスク)が得た最大の収穫は、「銀行には金があるが、無能な連中ばかり」ということだった。だからこそ膨大なチャンスがあると踏んだのである」
映画『アイアンマン』のモデルはイーロン・マスク。
「ゲイツとジョブズの二人を掛け合わせてバージョンアップしたのがマスクだ」とベンチャーキャピタリストとして、スペースX、テスラ、ソーラーシティに投資するスティーブ・ジャーベットソン。
イーロン・マスク、リナックスよりもVisual C++押しなのも好感が持てる。
『イーロン・マスク 未来を創る男』ではイーロン・マスクが生まれてから、Zip2、ペイパルで成功した後、ロケット事業のスペースX、電気自動車のテスラ、電力事業のソーラーシティを経営するまでが描かれています。当初は著者がマスクを直接取材することができなかったので、マスクの関係者を取材していたのですが、最後にはマスクからOKが出てマスクに直接取材しています。マスクが他の経営者と違うのはビジョンのスケールが大きいこと。本気で人類の火星移住を目指している。
イーロン・マスク 「インターネットとか財務とか法務に詳しい賢い人間が多すぎると思うんだ。そういうことも、イノベーションがじゃんじゃん生まれてこない理由なんじゃないかな」
「初期のフェイスブックを支えたエンジニア、ジェフ・ハマーバッカーは「同世代の賢そうな連中はみな、どうしたら広告をクリックしてもらえるかしか考えていない。本当にロクでもない」と切り捨てる。シリコンバレーのハリウッド化である」
「官僚的なピラミッド構造とは無縁の急成長企業の背後で、シリコンバレー本来の倫理観を受け継いだ男がたしかにそこにいた。日夜、巨大なマシンの改良に取り組み、真のブレークスルーの可能性を秘めながら見過ごされていた技術を追い続けている男が」
イーロン・マスク、かっこいいなあ
「土曜日なのにたくさんの社員が出社していて驚いたと伝えたところ、彼(マスク)の見方はまるで違っていた。週末に遅くまで働く社員が減る一方だとこぼすのだ。「すっかり軟弱になっちゃってね。こんな甘えた状態でいいのかと全社にメールで活を入れようと思っていたところですよ」」
マスクが、とあるベンチャーキャピタルに語った言葉がある。「私はサムライの心を持っています。失敗で終わるくらいなら切腹します」
「インターン時代に彼(マスク)が得た最大の収穫は、「銀行には金があるが、無能な連中ばかり」ということだった。だからこそ膨大なチャンスがあると踏んだのである」
映画『アイアンマン』のモデルはイーロン・マスク。
「ゲイツとジョブズの二人を掛け合わせてバージョンアップしたのがマスクだ」とベンチャーキャピタリストとして、スペースX、テスラ、ソーラーシティに投資するスティーブ・ジャーベットソン。
イーロン・マスク、リナックスよりもVisual C++押しなのも好感が持てる。
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