日経ヴェリタスに東大の楠岡先生が出ている。
「CDOのリスク評価モデルが簡単すぎることは、金融危機以前から警告されてきていたが、金融界は耳を貸さなかった」。このことに対して楠岡先生は「解決方法を示せなかった我々にも責任がある」とじくじたる思いを抱えられているそうだ。なんと誠実な方なのだろう。
楠岡先生は伊藤先生の講義に感銘して確率論の分野に進み、楠岡近似を開発されたそうだ。
「どんなモデルも実務で利用できなければ、金融界は再び簡単なモデルに流れてしまう」と懸念されている。耳が痛い。金融界というところは本当に、簡単な方へ、簡単な方へと流れていく業界です。
0 件のコメント:
コメントを投稿