2011年9月10日土曜日

コモディティーズ・セミナー

某証券のコモディティーズ・セミナーに行ってきた。詳細は某証券に悪いので書かないが、いくつかポイントをまとめておく。

米国、ユーロ圏の成長見通しは引き下げるが、中国は据え置く。コモディティの需要においてエマージング市場の比率が高まっており、需要は引き続き強い。一方、供給は生産能力増強投資の抑制から頭打ち。コモディティの需給は引き続きタイトなので、価格は下支えされる。
原油開発の損益分岐点が80ドルまで上昇している。社会不安への対応からサウジアラビアの分岐点はさらに上昇している。
コモディティ・アルファの源泉は(1)先物カーブのスプレッドからのアルファ、(2)主要インデックスのロール・ルールによる取引集中からのアルファ、(3)ファンダメンタルズ分析によるアウトパフォーマンスからのアルファ。
コモディティと他の金融資産との連動性は再び弱まっている。
リビアは政治と治安が空白状態になる可能性が高い。そのためリビアの石油採算再開は困難。
サウジと米国の緊張は高まっている。また、国民の不満を抑えるために歳出を大幅に拡大している。国王の後継者問題も不安要因。
米国は年末の駐留軍撤退の準備を進めているが、イラク国内の紛争は増加している。
イランでは核開発が進行中。
ナイジェリアは不安定で武装勢力の攻撃などにより生産停止リスクが高い。

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