2017年2月11日土曜日

『イーロン・マスク 未来を創る男』 アシュリー・バンス

イーロン・マスク、面白いなあ。人間として面白い。

『イーロン・マスク 未来を創る男』ではイーロン・マスクが生まれてから、Zip2、ペイパルで成功した後、ロケット事業のスペースX、電気自動車のテスラ、電力事業のソーラーシティを経営するまでが描かれています。当初は著者がマスクを直接取材することができなかったので、マスクの関係者を取材していたのですが、最後にはマスクからOKが出てマスクに直接取材しています。マスクが他の経営者と違うのはビジョンのスケールが大きいこと。本気で人類の火星移住を目指している。

イーロン・マスク 「インターネットとか財務とか法務に詳しい賢い人間が多すぎると思うんだ。そういうことも、イノベーションがじゃんじゃん生まれてこない理由なんじゃないかな」

「初期のフェイスブックを支えたエンジニア、ジェフ・ハマーバッカーは「同世代の賢そうな連中はみな、どうしたら広告をクリックしてもらえるかしか考えていない。本当にロクでもない」と切り捨てる。シリコンバレーのハリウッド化である」

「官僚的なピラミッド構造とは無縁の急成長企業の背後で、シリコンバレー本来の倫理観を受け継いだ男がたしかにそこにいた。日夜、巨大なマシンの改良に取り組み、真のブレークスルーの可能性を秘めながら見過ごされていた技術を追い続けている男が」

イーロン・マスク、かっこいいなあ

「土曜日なのにたくさんの社員が出社していて驚いたと伝えたところ、彼(マスク)の見方はまるで違っていた。週末に遅くまで働く社員が減る一方だとこぼすのだ。「すっかり軟弱になっちゃってね。こんな甘えた状態でいいのかと全社にメールで活を入れようと思っていたところですよ」」

マスクが、とあるベンチャーキャピタルに語った言葉がある。「私はサムライの心を持っています。失敗で終わるくらいなら切腹します」

「インターン時代に彼(マスク)が得た最大の収穫は、「銀行には金があるが、無能な連中ばかり」ということだった。だからこそ膨大なチャンスがあると踏んだのである」

映画『アイアンマン』のモデルはイーロン・マスク。

「ゲイツとジョブズの二人を掛け合わせてバージョンアップしたのがマスクだ」とベンチャーキャピタリストとして、スペースX、テスラ、ソーラーシティに投資するスティーブ・ジャーベットソン。

イーロン・マスク、リナックスよりもVisual C++押しなのも好感が持てる。

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