2011年8月28日日曜日

ジャクソン・ホールでのバーナンキ議長のスピーチ

2011年8月26日にバーナンキ議長がジャクソン・ホールでスピーチを行った。


日曜日の日経にその関連記事がいくつか出ている。

バーナンキ議長「長期の経済成長をもたらす政策の大半は、中央銀行の外側にある」
明確な成果がでなかったQE2。「住宅の非常に深い低迷と歴史的な金融危機」が景気回復を予想外に遅らせる。

カーネギーメロン大学のメルツァー教授「もはや流動性の問題ではない」
米国銀行はすでにFRBに約1.5兆ドルの超過準備預金を保有。リスクを取らない資金が滞留する。むしろゼロ金利の定着による弊害が浮かぶ。

プリンシパリス・アセットのP.マルムグレン社長 「9月のFOMCでQE3の決定はないだろう。(ジャクソン・ホールでも)QE3に対する支持は全くといっていいほどない。『オペレーション・ツイスト』に踏み切る可能性はある。長期金利の引き下げが狙い。FRBのバランスシートを膨らませることにはならない。この手法も全会一致の余地は小さいが、QE3よりは実施しやすい。市場関係者の期待を満足させず、マーケットはしばらく荒い値動きが続くのではないか。ただQE3をやれば人為的に長期金利を押し下げ、インフレ率を高めるなど問題が大きい。政府の財政政策が麻痺しているからといって、FRBがその代替手段にはなれない。2012年秋の大統領選が終わるまでは財政運営が正常化するのは難しいとみている。ユーロ圏の不安定性が最大限の危機。米経済よりも欧州の方が根が深い。」

池尾和人教授 「QE2は長期国債を減らして短期国債を増発するという発行済み国債の満期構成を変更する行為にすぎず、定量的な効果は大きくなかった。」


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