10/24の日経スクランブル「頼りない日本株投信」。
「震源地の米国株に比べ相場の戻りはいまひとつ。割安な銘柄を拾う国内投資家の層の薄さが大きな原因で、中でも日本株投資信託の存在感の無さは際立つ。日本人が買わない日本株投信は、海外要因で揺れ続ける日本株市場の問題の核心かもしれない」
「「日本株投信ですか?正直、売れ行きはあまりよくないです。理由はいろいろありますが、日本株が長期的に上がるイメージをいまだに抱けないのが最大の原因でしょう」。投信販売の最前線に立つ野村証券のある支店長はこう話す」
「公募投信は全体の残高が過去最高を更新中だが、押し上げ役はもっぱら海外株投信や海外REITファンドだ。日本株投信はカヤの外で、市場全体に占める残高比率は9.3%(9月末)と15年前のおよそ半分の水準に低下した。」
「残高全体の約8割を米国株ファンドが占める米投信市場とは大違いで、これでは相場の下支え約になりようがない。なぜかくも人気がないのか。原因を探る過程で、ある象徴的なファンドを見つけた。野村アセットマネジメントが2000年に設定した「ストラテジック・バリュー・オープン」だ。」
「実はこのファンド、プロの日本株運用者の間では長期間、安定的にベンチマークを上回る成績を上げてきたことで知られる。設定以来、年間でベンチマークの東証株価指数に負けたのは1年だけだ」。優れた成績なのに国内では売れていない。類似ファンドを足しても残高は60億円にすぎない。
「興味深いのが、このファンドは海外で爆発的に売れているのだ」。08年に応手で販売開始。パフォーマンスの高さから年金基金が資金を委託。今では公募投信として欧州、アジア、南米の17カ国で販売、海外投資家分の残高は約4500億円に達する。
「海外投資家は過去のパフォーマンスとその再現可能性を念入りに調べ、納得がいけば資金を預けてくれる」。河野光成シニア・ポートフォリオマネージャーは言う。
「運用成績がいい投信がちゃんと売れる市場を作ること。それが証券界の大きな課題だ」。日本証券業協会の稲野和利会長は言う。
ストラテジック・バリュー・オープンのパフォーマンス。しかし、フィデリティ日本成長株って、TOPIXインデックスなのかと思うくらいTOPIXに連動していますね。
まあ、海外要因というか、米国株要因で動くのは、日本だけじゃなくて、欧州や新興国の株式市場も同じだと思いますけどね。
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