2015年2月12日木曜日

東洋経済のピケティ特集

東洋経済のピケティ特集。
やはりrをどう考えるかがポイントだと思います。

「ピケティは「r>g」を考える際、GDPなどの集計でおなじみの国民経済計算を活用している。具体的には、SNAの国民貸借対照表の資産から負債を差し引いた純資産を資本と定義している。労働力を除き、国民所得を生み出す際に使われる全資産ストックが対象となっている」

「全資産ストックは、企業の建物や機械、住居などの実物資産に加え、株・債券、特許、保険など金融商品のような非実物資産も含む。したがって資本の収益率とは、債券などの利子率や金利、事業の利潤率などよりはるかに広い概念のものと考えていい」

「ただ、多くの経済学者は限界生産力説の念頭に置き、「経済の成熟化とともに資本の蓄積が高まり希少性が下がると、資本の収益率は低下する」というイメージが頭の中でできている。そこへピケティが「つねに4%程度」と主張したのだから、多くの学者から拒否反応が出るのは自然なことだった」

この特集の中でピケティとの共通点としてハイマン・ミンスキーが取り上げられているのは唐突感が強い。

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