2008年2月9日土曜日

期間構造のファクターモデル

 「年金資産運用の理論と実務」の第8章が「金利の期間構造と債券ポートフォリオ管理」について書かれている。日本語で債券のファクターモデルについて書かれたものは意外に少ないのでなかなか貴重。みずほ信託銀行資産運用研究所ではこれを発展させた形で日本債券リスク管理システムを開発しているそうだ。また、このモデル自体はHua Heの"Modeling term structures of swap spreads"を参考にしている。
 基本的には3ファクターのアフィンで、第1ファクターが「均衡長期金利水準」、第2ファクターが「均衡長短金利差」、第3ファクターが「実際の短期金利水準」で定式化してある。
 これを状態空間モデルで表現して、カルマンフィルタでパラメータを推定すればできそう。最尤法でいいのか。モンテカルロ・フィルタやMCMCの方が望ましいのか。なかなか時間がなくてモンテカルロ・フィルタやMCMCを勉強する時間がない。早く「入門 ベイズ統計学(中妻照雄)」を読みたいところ。

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