今日の【日経読書】に「高速道路 なぜ料金を払うのか」(宮川公男)。宮川公男って、聞いたことがあるなと思ったら、「基本統計学」を書かれた宮川さんか。一橋大学商学部長などを経て統計研究会会長。
「基礎統計学」は一橋ICS用に最初に買った参考書で感慨深い。
菅前政権がはじめた東北地方の高速道の料金ゼロ政策。遠回りして料金逃れをするトラックなどが続出した。その大半は被災地支援と関係がない。
趣旨は悪くない。問題はしくみだ。運送会社を非難するメディアも多かったが、「責められるべきは、お粗末なやり方で被災者を支えられると考えた民主党政権のほうだ。」
「高速無料化は政治家にとって手っ取り早い人気取り策だ。一般道より早く着く恩恵の対価として利用者が払うべき負担を、ほかの納税者につけ回す無料化を、本書は徹底して批判する。貫かれているのは『ただのランチはない』という経済の原則だ。」
「高速道を社会的資産と位置づける著者の考え方への論争の深まりを期待したい。
小泉政権が推し進めた道路公団民営化の迷走もあらためて総括した。高速道路政策を歪めてきた張本人が透けてみえてくる。」
ということで、この本はぜひ読みたい。
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