いや~ 終わってしまいましたね。まあ、エヴァンゲリオンのような大きな破綻なく終わってよかったですね。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
16話の冒頭で、あしゅらがデビルマン語りで「わたくしの話・・・、この地獄・・・、あしゅら男爵の物語・・・、誰よりも私自身が参加するのです・・・」といっていたのは、ギャグではなくて本当のことだったんですね。真マジンガー 衝撃Z編とはあしゅら男爵の物語だったのですね。実はあしゅらが一番頭が良くて、女将や甲児はバカだったんですね。
全体のプロットはハメットの「血の収穫」のパターンに近いですね。つまりあしゅらがコンチネンタル・オプということになりますね。Drヘルとマジンガーを争わせて、両方を弱体化させて漁夫の利を得るという。
「Drヘルが生きている限り、あしゅらは自殺できない」というのは予想以上に大事な伏線だったんですね。
暗黒大将軍や7大将軍とZの戦いやグレートの登場を期待していた人には消化不良かもしれませんね。第1話の最初で暗黒大将軍にビッグバンパンチで向かっていくところまでは書かれていましたし。「兜甲児は悔やまない」とナレーションが断言しているので、この後、兜甲児はあしゅらにだまされてミケーネ復活に結果的に手を貸したことをくよくよしないで暗黒大将軍や7大将軍に挑んでいくものと想像できます。
われわれはその戦いにマジンガーZが敗れること、そしてグレートが登場することを知ってしまっています。あえてそこまで書かないで、その後の展開は各自の想像力にまかせるという今回の終わり方は、個人的には悪くないと思う。オリジナルにはゼウスの手であるビッグバン・パンチはなかったので、ひょっとしたら今回はマジンガーが負けないという想像もありえる。
まあ、これはあしゅらの物語なので、Drヘルが死に、あしゅらが自決してミケーネが復活したところで終わると考えればいいのでは。
それにしてもよく分からないのは、兜剣造の意図ですね。何がしたかったんですかね。ガミヤにDrヘルの邪魔をする能力を授けたり、暗黒寺に3バカ大将をやっつける玉を与えたりと。
Drヘルもミケーネの方がマジンガーよりも脅威だと分かっているのなら、ミケーネを復活させる能力をもっているあしゅらはとっとと殺しておけばよかったんじゃないでしょうか。自分が生きている限りあしゅらは自殺できないのでミケーネも復活しないの?それならミケーネのことを心配する必要もない?
まあ、所詮TVアニメなので、細かいところは突っ込まないで、(確実に100個以上はある)ロケットパンチなど笑うという態度で見るのでいいと思います。
2009年9月27日日曜日
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