日経新聞の人間発見というコーナーの野田秀樹のインタビューが心に響いた。若い役者に対して言っているのだが、まるで自分にいわれている気がした。最近の日本人全体に一般化できる見方だと思う。
若い俳優と接する機会が多い。そこから垣間見える日本の未来に危うさを感じる。
『 いつのまに何が起きたのかな。若い人たちが自分の世界から出ようとしなくなった。自分が知っていることにしか興味がない。
今の役者さんに圧倒的に多いのは、ただ待っている人。何か始めればいいのに、何もしない。それでいて自信がある。他人は自分に関心を持ってくれて当然と思いこんでいる。僕って〇〇じゃないですか、なんて言う。本来、舞台に立つ人間は「いたたまれない」から、そこにいるべきなんです。
「永遠を垣間見る瞬間」を味わう。演劇は見たことも聞いたこともない世界へ連れ去ってくれるものです。なんとか、その力を取り戻したいのです。』
オレは生まれてからずっと『ただ待っている人』だったなぁ。このままだと死ぬときに悔いが残る。
2010年1月10日日曜日
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