2010年1月30日土曜日

まことに清清しい


9月の半ばに本格的に修論の準備を開始したので、完成まで4ヶ月半かかったことになる。書いている間、『終わったときの気分はどういうものだろうか』とずっと思っていた。実際に終わってみると、今日の天気のように実に清清しい。やれることはやりきったので、結果がどうであれ満足だ。
修論を優先するために藤田の金融数理を断念したのが心残り。でも、切るという判断は正しかった。切っていなかったら修論は間に合っていなかった。
写真は、倒したショッカーの怪人(ゲバコンドル?や蜘蛛男)を踏みつけていく仮面ライダー1号(アーティストカラー)。ちなみに、貰ったもので自分で買ったわけではない。
シュリーヴの『ファイナンスのための確率解析2』とダフィー、シングルトンの『クレジットリスク』を仮面ライダーのように完全制覇するのが当面の目標。『クレジットリスク』は『資産価格の理論』とずいぶん書きっぷりが違う。『資産価格の理論』がエッセンスを抽出しきったような感じで、ある意味さわやかなのに対して、『クレジットリスク』はあまり洗練されていない。クレジットというテーマのためか、シングルトンが絡んだためか?(シングルトンのEmpirical Dynamic Asset Pricingは非常に良い本だと思う。)
「価格付けモデルとして金融業界で用いられているモデルや、大学や研究所で学ばれているモデルはすべて、事実上、リスク中立確率に基づいている。...倒産リスクのある取引相手からのキャッシュフローであったとしても、将来キャッシュフローの市場価値を、割り引いたキャッシュフローのリスク中立確率のもとでの期待値として計算できる」

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