2011年3月30日水曜日

上原ひろみ ヴォイス

上原ひろみファンを満足させる内容にはなっていると思う。ただ、最初の3枚のアルバムが強烈な印象だったため、ついつい聴くほうの期待も高くなり、ハードルが上がってしまうというもの。全体にパターン出尽くし感を感じてしまった。そんななか7曲目の「ヘイズ」が素晴らしい。上原のこれまでの曲のなかで最も美しい。それまでのパターン出尽くし感は「ヘイズ」の美しさを際立たせるためなのかと思えるほど。Simon Phillipsのドラムはドタドタとしていていまひとつ合っていない。
こんなこと書くとAmazonのレヴューのランキングがまた落ちるな。素晴らしいアルバムなのは間違いない。ファンのないものねだりということで。

Brigo and Mercurioよりも易しい金利モデルの本



数理ファイナンスの実務への貢献が最も成功している分野のひとつが確率金利モデルですね。でも難しいですね。"Interest Rate Models -Theory and Practice" (Brigo and Mercurio)は定番の本ですが、量が多くて、初心者にはやや難しいですね。私の友人がBrigo and Mercurioよりも易しい本はないか、とつぶやいていたので、以下の本をお薦めしておきました。
"確率金利モデル" (神楽岡、鈴木)、
"Interest Rate Models: An Introduction" (Cairns)
"Term-Structure Models: A Graduate Course" (Filipovic)

私の母校、スペインのESADEによる日本への支援活動

私の母校、スペインのバルセロナにあるビジネススクールのESADEが日本の震災に対して「Aid for Japan」と題して募金活動をしたり、ビデオレターを作成したりしてくれています。
素直にうれしいです。

2011年3月28日月曜日

あんずの花、スピッツ、羽生名人

あんずの花が咲いていました。もう春ですね。
私の大好きなスピッツの草野マサムネさんが、震災とその後の報道から精神的な障害まで発展してダウンしたそうです。orz。回復をお祈りします。
比較的鈍感なわたしでも、ここ2週間での連日のメディアによる原発と震災の報道にはストレスを感じたので、繊細な人には耐え難いものだったと想像されます。ツイッターやブログでも、不安や不満から、だれかを叩きたくてしょうがないという風潮が強いですね。私はツイッターのフォローを減らして以前よりも見ないようになりました。
そんななか、たまたま見かけたツイッターで将棋の羽生名人の言葉が引用されていました。
さすがですね。これは相場にも当てはまります。相場も全く同じことは繰り返されないと考えたほうがいいと思います。市場参加者は過去の出来事の記憶から将来を予測して行動を変えてくるからです。ヘッジファンド・マネージャーだったジョージ・ソロスの言う再帰性もそうですね。このことは工学や物理での予測と比べて相場や経済の予測の方がより難しい点です。だからこそ相場は面白いわけです。経済学でも表面的な変数の因果関係をモデル化するのではなくて、人間行動に根ざしたより深い構造をモデル化しようとする傾向が主流ですが、なかなかきれいな実証結果に繋がっていないのが現状だと思います。

2011年3月27日日曜日

停電の夜に備えてブックライトを購入


 
停電になってみて、月明かりが以外に明るいことに気が付いた。
そうはいっても本を読めるほどではない。停電は長期間続きそうだし、3時間も何もできないのは本当に痛い。そこで停電に備えて、ブックライトを買った。
I.D.E.A International LEDブックライト シルバー というもの。大きさは携帯電話くらい。重さは携帯よりも軽い。
単4電池3本で6時間もつらしいので、これと充電池で停電を乗り切りたい。
しかし、普通の家庭でもこれだけの影響があるのだから、停電が企業の経済活動へ与える破壊的影響は凄まじいものがあると思われる。
一方で、今日のイオン浦和美園ショッピングセンターは大変な混雑だったらしい。ここ2週間ほど消費を抑制していた反動が出ているようだ。

2011年3月26日土曜日

さいたま市の放射線モニタリングデータ(4/2 18:00まで更新)

(4/2 18:00まで更新)
放射線量のデータは3月15日以降。
ちなみに埼玉では3月21日から24日まで雨が降っている。3月21日以降に数値が上昇しているのは雨で空気中の放射性物質が落ちてきたためだと思われる。いずれにしても人体に影響が出るレベルには程遠い。
これまでの福島第1原発の主な出来事は以下の通り。
3/12 午後3時36分 1号機水素爆発
3/14 午前11時1分頃 3号機水素爆発
3/15 午前6時頃 2号機圧力抑制室付近で異音、同室の圧力低下
3/15 午前6時頃 4号機損傷
3/16 午前5時45分頃 4号機で火災発生確認

ということは、グラフの青い線の最初のピークは3号機の水素爆発、次のピークは4号機損傷、3つ目の低い山は4号機の火災が原因という推測が可能かもしれない。

【追加】
また雨が降ったが、ほとんど放射線量に影響を与えなくなってきている。

oxonさんのブログ:SPEEDIと米DOEの推定値比較

oxonさんがSPEEDIと米DOEの推定値比較をブログで公表されている。oxonさんが言っているように解釈は慎重に。
また、各地の放射線量率をグラフ化されていてありがたい。自分でも作らないとと思っていた。

2011年3月25日金曜日

南三陸町で高齢者らの自宅を一人で回っている看護師の記事

今日の日経社会面に「看護師長 命守る砦」と言う記事。
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町細浦地区で、孤立した寝たきりの高齢者らの自宅を1人で回っている看護師長がいらっしゃるそうだ。頭が下がる。公立志津川病院の外来看護師長、大森むら子さんは各家庭を一軒ずつ回り、約250人いる町民の健康状態を確認して回っている。医師らがいなくなってしまって大森さんが見回りを始めたそうだ。
南三陸町では総合体育館に全国から集まった医師が診療をしているが、細浦地区に医師が往診に訪れるのは数日に一度で、しかも大勢の町民を診察するため、寝たきりの高齢者の状態を細かくみるのは難しい。
大森さんはノートを半分に切った手製のカルテを1人ずつ作成。症状や服用している薬などの情報を書き込み、医師に手渡している。これだけの基礎データがあれば格段に効率が良くなるし、特に薬の処方にはこれまで何を飲んでいたかという情報が不可欠なので、ありがたいそうだ。

私の近所のスーパーからも水が消えた。なんだかな。スポニチにこんな記事。
川島教授は、ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の12億円に上るロイヤルティーを「われわれは学者。もうけるために作ったのではない」と辞退していたんですね。立派。
「低濃度の放射性物質は正確にどの程度の悪影響があるかを正確には計算できない“確率的”なもの。同じ確率論で言えば、交通事故で亡くなる確率の方が高い。たばこの人体への悪影響の方が実証されている。政府は野菜の出荷を止めるなら、たばこの出荷を止めろと思う」と指摘。
「仙台では今、生鮮食品が入手しにくい。野菜を捨てるなんてもったいないのでわけてほしい。私はホウレンソウをばくばく食べ、牛乳をごくごく飲む」と強調した。

2011年3月24日木曜日

放射性物質の拡散は風と雨の影響を受けるらしい

今日のクローズアップ現代で放射性物質の影響を特集していた。
福島県飯舘村の飯舘簡易水道で、20日に、国の指標となる1リットル当たり300ベクレルの3.2倍に当たる965ベクレルが検出され、21日の検査でも3か所で400ベクレル台の値が検出されている。
福島原発から30km圏外の福島県飯舘村の数値がなぜもっとも高いのか。番組での推測は、3月14日の3号機原子炉建屋の水素爆発、3月15日の4号機原子炉建屋損傷の後、風向きが一時的に福島県飯舘村方向に変わり、しかもそのときにあいにく雨が降ったため数値が高くなったのではないかというものだった。記憶に間違いがなければセシウム137も検出されている。福島県飯舘村は運が悪かったというしかない。広島大学でチェルノブイリの研究をされている教授も、放射線はスポット的に高くなるので、広く面で捉えるよりもどの地域がスポット的に放射線が高いかを正しく検出する必要があるとの事だった。
今日は、他にも、十分な看護ができないことにより、病院の入院患者が亡くなるケースが増えているとか、3号機で作業をしていた東電の協力会社3人が被ばくし、このうち2人は、放射線で皮膚が損傷する「ベータ線熱傷」の疑いがあることが分かるなど、残念なニュースが続いている。
作業員が被曝したのは原子炉建屋でなくその隣のタービン建屋。通常運転時の原子炉内の水はそれほど汚染されていないらしい。通常の約1万倍ということは、3号機の原子炉か使用済み核燃料一時貯蔵プール内の核燃料が破損した後、現場周辺に漏れ出した可能性が高いという。
現場は過酷さが増していると思う。疲労が貯まると判断ミスも起き易くなるのではないかと懸念される。

そろそろ危機モードから通常モードへ切り替えたい

日経新聞も普通の記事が増えてきた。まだまだ余震もあるし、福島原発も安定していないが、そろそろ自分も頭を切り替えないと。「日興のエジプト投信、2ヶ月ぶり再開」とあるな。野村とキャピタルのエジプト株も解約受付停止していたのか。「ポルトガル、財政不安再燃」とある。ポルトガルの国債利回りがじりじり上昇してきている。ユーロ圏の問題はやはり長引きそう。

2011年3月22日火曜日

放射線と放射性物質

今日の日経夕刊に「放射線と放射性物質」についてまとめられていたので、忘れないようにメモ。
「放射線とは気体中を飛ぶ原子サイズの微粒子や電子、電磁波で、アルファ線、ベータ線、ガンマ線などの種類がある。放射性物質とは放射線を出す物質のことで、放射能とは放射線を出す能力を指す。放射能の強さを示す単位が『ベクレル』。
同じ原子番号の元素でも、放射能のある放射性同位元素と、放射能がない安定同位元素がある。例えば、ヨウ素の中で自然界にある大半のヨウ素127は安定同位元素。ウランが核分裂してできるヨウ素131は放射性同位元素で、ベータ線とガンマ線を出す。
放射性物質の放射能は放射線を出すにつれて、次第に弱まる。放射能が半分になるまでの期間を「半減期」と呼ぶ。原発で発生する放射性物質のヨウ素131は約8日、セシウム137は約30年(!)。ただし体内に吸収されるとこれより短くなる。」
【追加情報】
第3章にチェルノブイリ型炉心崩壊事故、スリーマイル型気体放出事故、茨城県東海村JCO核燃料施設での臨界事故などについて分かりやすく書いてある。
これによると、チェルノブイリでは、「タービン発電機の慣性のみでどの程度発電できるか実験しようとしていましたが,実験の過程で自動停止装置を切り,さらに制御棒の本数を減らすなどの原子炉が不安定な状況下でタービンを停止したところ,わずか30秒程の間に原子炉出力は定格の100倍に達しました。その結果,水蒸気爆発および水素爆発がおこり,(原子炉を密封する構造がなかったため,)原子炉内の核分裂生成物が大量に環境中に飛散しました。また,高熱の黒鉛により火災が生じ,これを消火しようとした消防士や作業員が重大な被ばくをうけ,約30名が死亡しました。」とある。なんでそんな実験をさせるかね。
東工大 理工学研究科基礎物理学専攻 中村隆司教授の資料へのリンクを追加。

節電しよう

東電:電力使用状況グラフ
これを見ると18時に若干のピークはあるものの、9時~21時までは意外とフラットなんですね。これを見る限り、一部で言われていた、18時前後だけ節電すればいいというのでは不十分な気がしますね。計画停電に耐えつつ、それ以外の時間も節電したいと思います。

Posttraumatic Growth(外傷後成長)

NHK「あさイチ」の解説者がPosttraumatic Growth(外傷後成長)の話をしていた。人生における大きな危機的体験や非常につらく大変な出来事を経験するなかで、むしろ、そのつらい出来事からよい方向、成長を遂げるような方向に変化するといったことを意味するらしい。

2011年3月20日日曜日

東京消防庁もありがとう

これぞプロの仕事。
「隊員は士気が高かった。隊員の家族に申し訳ない」という富岡隊長にもらい泣き。佐藤警防部長は「日本の救世主になってください」と家族に言われた。
こんな話も

2011年3月19日土曜日

科学的、論理的に考える

今回の福島第一原発の事故でも、比較的冷静でいられたのは、ツイッターでの@hayano、@ikedanob、@itokenstein、ブログでは「システムトレーダー、ツチヤのひとりごと」の土屋賢三さんからの情報によるところが大きい。どうもありがとうございました。
今回の原発事故で、科学的、論理的に考える訓練を受けたことがあることは大事だなと感じた。正しいデータを正しく分析すること。デマを真実と思い込んで拡散する人は、どのデータを見ればいいか分からなかったり、デマに論理の飛躍があることを判断できないようだ。
東電や日本政府でさえ現場の情報収集に苦労しているのに、CNNやNYTなどの米国メディアや米軍は正しい情報を持っていると信じている人が意外に多い。日本の民放のレベルも低い。
確信犯的なデマとして広瀬隆、武田邦彦。意図的ではなく、無知からくるデマとして広瀬隆雄のこのブログ
本人が「ニューヨーク・タイムズは「ここぞ」という時には日本のメディアよりずっと頼り甲斐があります。」と言っているが、完全に思考停止してNYTの記事を深く読みもしないでブログに引用している。
(追加)
原発事故報道に関する欧米メディアの混乱ぶり、いいかげんさ、面白おかしく報道する姿勢は目に余ると感じている。同じことを感じている人の記事があったのでリンクをはっておく。

aikoのベストはお薦め


aikoのベスト「まとめⅠ」「まとめⅡ」を聴く。aikoは声がいいね。昔は、音程がだんだん下がっていく独特のメロディーが気持ち悪かったが、それは慣れた。
♪ボーォーイフレンドォー♪と下がっていくところが独特ですね。昔は苦手だったんですが、いまはこの脱力感がいい感じです。
満を持して出されただけに、aikoのベスト版「まとめⅠ」「まとめⅡ」はいい曲ばかりです。これなら買ってもいいかなと思う。不思議な脱力感が、堅くなった心を柔らかくしてくれます。
ネットがつながるなら、aikoのPVも無料でみれるかも。 「ボーイフレンド」のPVは途中から意味不明の決闘シーンになってなかなかなごみます。

大分にパワーを分けてもらった

大分に日帰り出張。大分の人達はとっても元気だった。パワーを分けてもらいました。こんなときこそ、東京も空元気でいいから元気だしましょう。
今日は風が強かったようで、大分空港でも羽田空港でも着陸体制時に機体が激しく揺れ続けた。特に大分に着陸するときは、着地寸前に大きく機体が揺れて「これまでか」と覚悟したが、何事もないかのように無事着陸した。プロに全てを委ねるしかないというときがある。
そういえば、羽田空港のコンビニにはおにぎりがいっぱいあった。一方で大分の電気店では単一の充電型電池の充電器が売り切れていた。
大分空港から大分駅までは高速道路を使った直通バスでも1時間かかる。往復の時間でaikoのベスト「まとめⅠ」「まとめⅡ」を聴く。

どこも大変だ

3月15日の日経朝刊の投資信託の基準価額欄。基準価額を計算できなかったところが何社かあったようだ。どこも大変なんだなと思う。

東電、自衛隊 がんばれ

東電社員、関係会社社員、自衛隊員に感謝しています。放射線量がこの程度で済んでいるのは、過酷な現場でのあなた方の超人的な努力のおかげです。
一方で、こういう記事も

2011年3月13日日曜日

お笑いコンビ「サンドウィッチマン」も被災

宮城県出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」はロケ先の宮城県気仙沼市で被災していたらしい。本人たちは無事。彼らにかぎらず、お笑い芸人の方々には、今後の復興時に日本を笑いで包んでいただいて、国民的トラウマを癒して欲しい。

冷静に考えると震度5強の地震が来てもビルやライフラインにほとんど影響を受けなかった東京はすごいな。鉄道は線路を全部点検しないといけないので復旧に時間がかかるのは仕方のないこと。一方で一番必要な被災地の方々が電気がなくて給水車などの情報収集すらできていないことは歯がゆい。

2011年3月12日土曜日

福島第一原発

福島第一原発1号機のbefore/afterの写真
これを見ると、1号機の壁が吹き飛んで、骨組みだけになっている。テレ朝によると福島原発で爆発と白い煙、作業員が怪我。解説者は水素爆発の可能性を述べた。
残念ながら、原発社員二人と協力企業二人の四人が怪我をして病院に運ばれたそうです。
福島原発の近くの方はなるべく外にでない。皮膚を露出しないように、とのことです。
福島第1原発の爆発は建屋であって格納容器ではない、放射性物質の大量漏れない、というのは朗報ですね。われわれにはまだ運が残っている。神さまは、まだわれわれを見捨てていない。
福島原発の状況については、早野東大教授(理学部物理学科) @hayano のツイートが一番信頼がおける気がします。
池田信夫さんが紹介していたピーター・タスカさんのFinancial TimesのWEBへの寄稿記事:
今回の地震で示されたソーシャルキャピタルの蓄積は、日本が「失われた20年」を脱却する希望を抱かせる。
http://ow.ly/4cVT3 - FT.com(FT.comのアカウントがないと見れません。アカウントの取得は無料)
そうなるといいですね。これほどの災害を受けても冷静に対応する日本人の毅然とした態度は世界中から感嘆の目で見られています。今回の地震で日本人の良さが世界に示されたのは、不幸中の幸いだと思います。日本人は、この日本人の美点を誇りに思い、自信を持っていいと思います。
1号機への海水の注入が続く中で、明日が訪れることを願いつつ眠りに落ちる。
翌朝目が覚めると、今度は3号機の冷却がうまく言ってないとの報道でびびっているときに枝野官房長官の記者会見。
今までのところ枝野官房長官の説明は整合的。3号機の冷却装置が動かなくなり圧力上昇、放射性物質排気後、ポンプで真水注水中。放射線量の上昇は3号機の排気というよりも1号機の継続的排気の影響と推測、とのこと。ただ、3号機の排気後はとうぜんながら一時的に放射線量は上昇している。
その後の記者会見で、実はポンプ不調で真水注水がうまくいかなくて海水注水に切り替えたそうだが最初はうまくいかなかったそうだ。そのため水素が発生して建屋に充満している可能性、1号機と同様の水素爆発の可能性があるとのこと。水素の除去がうまくいくこと、あるいは最悪爆発が起きても1号機同様に格納容器には影響がないことを祈るしかない。
このままうまくいってほしい。
放射線を浴びながら現場で作業をされている方のことを思うと、本当に頭が下がる。我々は皆さんのことを決して忘れません。

地震

会社のビルは古いので、今回はダメだと観念したが、なんとかもってくれた。一度、一階に避難してからオフィスに戻ると避難しろと言う放送があった。訓練通り、皇居外苑の楠正成像に行く。
鳥が異常に舞っているのが不気味だった。
ぞくぞくと皇居外苑に人が避難してくる。
会社の壁にも大きなヒビが入っている。
電車が全て止まっているので、家まで歩いて帰ることにする。初めて荒川を歩いて渡る。
4時間半かけてようやく家にたどり着く。疲れた。足がぱんぱん。寒い。
クローゼットの本棚は予想通り崩壊していた。あした、整理する。
まさか「震災時帰宅支援マップ」が役に立つ日が来るとは。
福島県南相馬市の映像をみて衝撃を受けている。住宅街で家があったはずの場所に土台しか残されていない。宮城県気仙沼では津波で崩壊したうえに漏れた油に引火して大規模火災になっている。この世の地獄だ。
NHKの映像で、孤立した家から一人ずつヘリで救出している映像が流れた。生存者がいることや救助の人の懸命な姿に涙が出て、少し救われた気分になる。福島原発でも残って懸命に制御しようとしている人がいるんだよな。
福島原子力発電所では炉心の冷却ができなくなっていて、爆発を防ぐために、害がない程度に薄めた放射能の蒸気を少しずつ放出している。
さすがNHK。民放も実際は地震特集。
福島原発の冷却に取り組まれている全ての方を応援する。私には祈ることしかできない。

2011年3月9日水曜日

特性関数とフーリエ変換

エクセンダールの「確率微分方程式」の付録A:ガウス型確率変数を確認。
確率変数Xの特性関数Φ_XはXの(正確に言えば測度P[X∈dx])のフーリエ変換である。
Xの特性関数はXの分布を一意的に定める。
また、津野「Kalman-Bucyのフィルター理論」の定義5.1.1に「k次元に値をとる確率変数が正規分布をもつか否かは、その特性関数で判定できる」とある。

第3回 S&P ETFコンファレンス



第3回 S&P ETFコンファレンスのプログラム

第3回 S&P ETFコンファレンスに行ってきた。場所はマンダリン オリエンタル 東京。
日本と違って欧米ではクリエイション、リデンプションが頻繁に行われているそうだ。ETFの流動性は市場でのETFの売買高ではなくて、原資産の流動性そのもの。だから市場の売買高が少なくても、指定証券会社とのOTC売買などで大口売買が可能。
SPDR(スパイダー)のS&P500とゴールドが東証に上場するんですね。
東証の社長は元野村證券らしいけど、たしかに喋り方が証券マンだね。
個人的には楽天証券の方のお話がリアルでおもしろかった。楽天証券では海外のETFも取り扱っているそうですが、新規顧客が口座開設手続きを始めてから為替を準備してETFを買うまでの導線に何段階も手続きがあるので、複雑すぎて途中で顧客が諦めてしまうそうです。楽天証券としてはそこで工夫してどうすればもっと直感的に簡単にできて最後まで顧客が手続きをしてくれるかの試行錯誤だそうです。
ETFがなぜ日本で流行らないのか、は謎ですが、ファンドではなく株式のイメージが強いからかもしれません。一部の人を除いて、まだまだ日本人の多くは株式へのアレルギーがあるようですから。
ETFはローコストで自由にアセットアロケーションできるので欧米並みに充実していって欲しいと思います。

2011年3月5日土曜日

やさと国際ゴルフ倶楽部 (茨城県石岡市)


やさと国際ゴルフ倶楽部は非常にきれいに整備されており、広くて左右に余裕があり、コースの表情も様々で非常に良かったです。気に入りました。
随分とひさしぶりのゴルフ。しかも練習もしていないので、心配していたのだが、終わってみると64+51=115と、自己ベストを更新した。後半のinの51も自己ベスト。
朝7時16分スタートのスルー。最初はグリーンが凍っていて、ボールが跳ねる!
後半にドライバー、アイアンが安定してきた。パットも良くて、かなり長い距離のパットも何本か決まって気持ちいい。
キャディさんが素晴らしく、アイアンが乱れたときに「ヘッドアップしている」と指摘していただいたことと、ドライバー、アイアンのときに「ゆったりと振ったからよくなった」という2点の的確なアドバイスのおかげです。ありがとうございました。
写真は左が1オンでパーを取れた16番、右はドライバーが完璧にまっすぐに飛んだ18番。
帰りのサービスエリアで注文と違うラーメンが運ばれてきたのをそのまま食べたところ、差額分を返金してくれて、コーヒーまでサービスしてくれた。

2011年3月3日木曜日

【金融戦略・経営財務(MBA)】修士論文(優秀論文)発表会のご案内

一橋ICSの修士論文発表会の案内が出ていたので、ご参考までに掲載。

一橋大学大学院国際企業戦略研究科では、「平成22年度 修士論文(優秀論文)発表会」を開催いたしますので、下記にご案内いたします。

当イベントは、本年度3月に本校 金融戦略・経営財務コースを卒業する学生の代表者による修士論文の発表会になります。学内関係者に限らず、学外の方でもご自由にご参加いただけます。事前のお申込み等は不要ですので、ご興味のある方は、是非会場に足をお運びくださいますよう、お願いいたします。

多くの方々のご来場を心よりお待ちしております。

-------- 記 --------

開催概要

日時:平成23年3月18日(金)
[開場]18:15
[開始]18:30(~19:30終了予定)
会場:学術総合センター2F 中会議場1-2 及び 中会議場3-4 [会場住所] 東京都千代田区一ツ橋2-1-2
参加料:無料
参加申込:不要
※直接会場へお越しの上、受付にてお名前・ご所属等をご記帳ください。
交通案内:http://www.ics.hit-u.ac.jp/jp/direction.html
●東京メトロ東西線 竹橋駅1B出口より徒歩4分
●東京メトロ半蔵門線、都営三田線、都営新宿線 神保町駅A8出口より徒歩3分
※当イベント専用の駐車場はございません。お車でお越しの際は、近隣の有料駐車場をご利用ください。なるべく公共の交通機関をご利用くださいますよう、お願い申し上げます。
プログラム:<発表会は、2会場同時進行で行われます>
--- 第1会場:中会議場1-2 --------------------------------------
  ◆服部 誠  「多変量ダイナミックコピュラを用いた新興国株式市場の相互依存構造に関する分析」
  ◆伊藤 拓之 「確率ボラティリティモデルを用いたイディオシンクラティック・ボラティリティの実証分析」
  ◆元利 大輔  「我が国の年齢階級別リスク資産保有比率に関する研究」
--- 第2会場:中会議場3-4 --------------------------------------
  ◆田中 麻伊   「日本企業による負債性資金調達手段の選択」
  ◆須田 侑子 「銀行経営における配当決定の実証分析」
  ◆武重 佳宏 「競争戦略が日本企業の企業成果に与える影響」