2013年10月26日土曜日

日経、金融ニッポン。「長期投資が運用力鍛える プロを増やせ」

「国内の投資家の存在感が低下している」

カナダのオンタリオ州公務員年金基金は6兆円を300人で運用しているそうだ。運用担当者の報酬は成績次第。一方、GPIFは120兆円を70人程度で運用。深刻な問題はプロが足りない事だ、と。まあ、人数じゃないと思いますけど。アロケーション決めるだけならそんなに人数いらない。

JPMの菅野氏の「多様な資産に投資するには、長期的に1000人くらいの専門家が必要だ」という意見もどうかなと思いますね。バフェットみたいにほとんど1人でやっているひともいるし、クオンタム・ファンドも昔はソロスとロジャーズの二人でやってたし。人数が多けりゃいいもんじゃないです。

「企業年金や投資信託でも本当の専門家が豊富だとは言い難い。大手の運用会社はほとんどが証券会社や銀行の系列だ。定期の人事異動を優先するサラリーマン組織では個性的なプロが育ちにくい」。これはおっしゃるとおり。

野村アセットは「若い人材をじっくり育てたい」ということで運用担当者の定期異動をやめたそうだ。「ファンドマネジャー候補の人材に、内部の試験ファンドで運用を経験させ適正をみるなど長期的にプロを育てる仕組みもここ数年で整えた」

「個人一人ひとりの金融知識の向上も課題だ。証券会社や銀行などによる営業攻勢もあり、個人は利益が出ているファンドほど短期で手放し、新商品に買い替える傾向がある。個人が長期の運用成績をみて投信を選ぶ意識を持たないと、運用力による競争がおきずプロも育ちにくい」
悲しい現実よねえ...

ちなみに、三菱アセットで「凄腕」を運用していた糸島さんは今はコモンズ投信なんですね。

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