2010年8月5日木曜日

連続時間のカルマンフィルタ2

状態変数のダイナミクスは確率微分方程式で記述される。でも観測方程式は離散時間。推移方程式は確率微分方程式の解(積分方程式)を用いて離散近似したVARモデルになって、結局離散時間の状態空間表現と同じようなものになる。係数は指数関数的なものになる。
連続時間のモデルについてはDurbin/Koopmanの『状態空間モデリングによる時系列分析入門』に分かりやすい例が載っていた。この本は結構いいね。ちゃんと読もう。もうAmazonでは手に入らないようだな。
津野の『Kalman-Bucyのフィルター理論』に目を通したけど、ほとんど頭にのこっていないな。もう一度読み直そう。
フィルター問題とは、「G可測な確率変数X(ω)に対して、H可測な確率変数、すなわち時点tで観測可能な確率変数X*(ω)で、X(ω)を最適に近似するものを求める」こと。
最適性の基準は2乗平均ノルムを採用する。
Ωのσ加法族H⊂Gをとる。ヒルベルト空間L2(ΩG)の元XのL2(ΩG)への直交射影のx*のHへの条件付期待値である。
(X,{Yt})がガウス系であれば「Xの観測可能空間への直交射影」と「Xの観測空間への直交射影」は一致する。

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