3月19日(金)に卒業生を代表して修士論文を発表することになった。オレで良いのか、という気もするが。18:30~19:30に竹橋の学術総合センター2階の中会議場で行われる。参加申込不要の公開行事なので、もしご興味があればお越しください。
前回のプレ発表会は散々な出来だったが、次はもうすこしうまくやりたい。人前で話すのは苦手なのだが。資料も手直ししないと。
9日、10日はシティグループ証券のイールドブックのセミナーで9時から5時まで缶詰で疲れた。写真は会場となった新丸ビルからの眺め。下に写っているのは東京駅だが工事中のようで姿が見えない。自動販売機のコーナーにツタヤのDVD自動レンタル機があって驚く。
イールドブックというのは債券の管理ツール。もともとはソロモン・ブラザーズがモーゲージ証券(MBS)の管理のために開発したもの。今日は債券ポートフォリオのパフォーマンス要因分解、ポートフォリオ最適化、トラッキング・エラー、VaR、モーゲージ証券分析についての講習が行われた。
債券のトータルリターンは金利要因(カーブ・リターン)と個別銘柄要因(スプレッド・アドバンテージ)に分解される。カーブによるリターンはMCP(マッチド・カーブ・ポートフォリオ)を用いて国債(またはスワップ)のイールドカーブを要因とする個別銘柄毎リターンで①ロールダウン、②パラレル・シフト(10年)、③形状変化の3つに分解。銘柄固有リターンは①超過スプレッドによるキャリー、②スプレッドの変化、③コンベクシティ・アドバンテージ、④形状変化アドバンテージに分解される。
おもしろいのは、要因分解のときは10年の変化幅で完全にパラレルでやるのに、トラッキングエラーの推定のときは主成分分析でやる(第1主成分なので完全なパラレルではない)。
スプレッドのロールダウンは特にスプレッドの期間構造モデルを使うわけではない。
イールドブックは非常に機能が豊富なので、使いこなせるようになるまでが大変そう。かなり細かい設定ができることが長所であり、逆にどう設定すればいいのか直感的には分かりにくくそこが短所。
来期は、債券およびクレジット分析をメイン・テーマと考えているので、4月までにシュリーヴ2の全体に目を通しておきたい。分からないところは思い切って飛ばしつつ、なんとか第5章のリスク中立価格評価法までたどり着く。しかし、『伊藤の公式』をいちいち『伊藤-デブリンの公式』というのは鬱陶しい。 『伊藤の公式』でいいんじゃないの。ギルサノフの定理に丸山は付けないくせに。
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