3月23日(火)の修了式をもって、私のICSでの生活は完全に終了した。長かったような短かったような。
先生方からそれぞれお言葉を頂いた。みな印象深かったが、大橋先生の「もっともっと磨けるはずだった」と佐山先生の「これまで大学院の勉強に使っていた時間をいかに有効に使うかが大事だ」というお話は特に胸に強く響いた。
その後で大橋先生からひとりひとりに日本語と英語の立派な『学位記』と修了証明書、成績証明書、そしてきれいな花束を手渡された。
さて、ICSの2年間を振り返ってみてどうだろうか。
各科目については不完全燃焼で悔いが残る。もっときっちり勉強できたはずだ。時間の使い方、集中力の高め方など工夫すべき点が多い。
修論は予想以上に大変だった。ただ、最終的に自分のできることはやりきったと感じることができた。優秀論文にも選んでいただけたので、こちらは達成感がある。入学前から修論でやりたいことが明確だったので、途中でぶれることなく進めることができたのが勝因だと思う。
全体として考えると、とりあえずICSの先生方のお力添えで、数理ファイナンス(金融工学)という広大な山脈の地図とコンパスを手渡され、いくつかの登山ルートのスタート地点まで案内されてきたところだと思う。進むべき方角だけは分かっている。でも、ここからは本当に険しい山道を自力で(あるいは協力しつつ)登っていかなければならないのだと思う。
2年間、アカデミックの世界にどっぷり浸かれたことは本当に貴重な経験だ。もっと若いうちにやっておけばもっと良かった気もするが、佐山先生も「100年きっちり生きるつもりで勉強している」とおっしゃっていたので、何歳から始めてもけっして遅すぎるということはないだろう。
今後は、アカデミックの最先端の理論を、欧米に比べて大幅に遅れている日本の実務界に積極的に応用していって、日本の金融を強化することに役立てたらいいなと考えている。
そして、いつかは自分のヘッジファンドをアメリカで始められたらと考えている(そのためには英語をブラッシュ・アップしないと・・・)。
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