2010年3月7日(日)の日経の記事で「信託報酬が6年連続上昇」とあった。2009年末で1.35% (°∇°;)。憂うべきことである。信託報酬というのは投資信託の運用資産から自動的に徴収されるコスト。今の金利水準から考えても1.35%はいくらなんでも高すぎる。詐欺に近い。なんで暴動がおきないのか。日本の受益者はバカにされているのである。
21世紀アセットの「グレートチャイナCBファンド」の2.97%にいたっては詐欺である。CBだったら大したパフォーマンスは期待できないだろうにそこから2.97%も引くとは言語道断だろう。こんな投資信託は買ってはいけない。
「BRICsや新興国の株や債券は直接売買することが難しいため、海外の運用会社に運用を委託したり銘柄選定の助言を受けたりする。こうしたコストが上乗せされるため、信託報酬が高く設定されるケースが多い」と書いてある。冗談ではない。オレなんか10年前から新興国の株を自分で運用していたぞ。
日本の運用会社だって十分運用できるのだ。結局、客に投信を売るときに外国物は外資系の名前の方が売りやすいからだろう。販売会社のレベルが低いのが問題だ。ついでに言うと顧客のレベルも低いのが問題だ。日本全体の金融リテラシーの低さの問題だ。そのコストが結局受益者に全部押し付けられている。
日本において運用会社が銀行・証券の子会社の立場から独立できていないことが最大の問題だ。投信の流通チャンネルが古い銀行・証券に押さえられていることが問題だ。
日本の銀行、証券、投信会社がこんな受益者をバカにしくさったビジネスを続けていると遅かれ早かれ強烈なしっぺ返しをくらうのは間違いない。今の金融知識はゼロに近い高齢者からネットを使いこなせる受益者への世代交代が近いうちに起きる。そのときに、今の銀行・証券のビジネスモデルは完全に崩壊するよ。
ついでに言うと、投信会社の社長、会長、役員を銀行・証券の天下り先に使うのは止めてくれ。役人の天下りは批判するくせに、日本の企業は役人の行動はトレースするんだからな。まったく、勘弁してくれ。
BRICs投信に2兆円というのも、キ〇〇〇沙汰だな。ブラジルなんてこれまで何度も通貨のデバリューを繰り返してきているだろう。そんなところに日本の金がドッと流れ込んでバブっているのになんでそんな国の株、債券、通貨の投信を買うのかね。資金が逃げ出したら一気に基準価額が暴落するけど。大損しなければいいけどな。
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