2010年4月12日月曜日

投稿用論文、センセイの鞄、闇の奥(コンラッド)

師匠のコメントを受けて、投稿用論文を書き直したものを再び師匠にメール。論文の書き方についてコメントをいただけることは本当にありがたい。自分ではなかなか気づかない点が多いから。
アカデミックの先生方の知的能力をもっと社会で活用すべきだと思う。
川上弘美の『センセイの鞄』を読む。切ない話だ。川上はもともと奇妙な味の小説が得意なんだろう。でもこの小説においてはそれは抑制されていて、唯一「干潟―夢」の章において現実と夢が交錯するような仕掛けになっている。川上はたしかに文章はうまいと思う。ただ、「干潟―夢」の章を除けば、単なる老人と中年女性の恋愛小説と言えなくもない。でも、一般にはこういう方が人気が出るんだろうな。
バルガス・ジョサの『嘘から出たまこと』がおもしろいのでついつい読んでしまう。そこで書評されていたジョセフ・コンラッドの『闇の奥』を買う。コンゴが舞台のすさまじい小説らしい。早く読みたい。

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