今日の日経の読書面に「ザ・クオンツ」と「格付けの深層」。
2007年のクオンツ危機は皆が似たポジションを取ることによるリターン低下とレバレッジ引上げ、アンワインドが原因でLTCMやそれ以前にもよくある話。10章の315ページ。
「紙のように薄くなったスプレッドからより多くの収益を絞り出す唯一の方法が、レバレッジだった。1990年代LTCMに起こったこととまったく同じである。1998年には、ウォールストリートのほぼすべての債券アービトラージ・デスク及びフィックスト・インカム・ヘッジファンドが、LTCMのトレーディング手法をまねるようになっていた。その十年後に起きているクオンツ・ファンドの破滅的な崩壊は、あの時の状況と驚くほど酷似していた。」
とにかく、市場では常にコントラリアンでいようとしないと。常にマイノリティの側にいようとしないと大やられするものよ。マジョリティだとちょこちょこはもうかってもやられるときに大きい。マイノリティだとちょこちょこやられても、もうかるときに大きい。損は少なく、儲けは大きくが生き残る鉄則。
一方、サブプライム危機はCDOのトリプルA格付けの問題で根が深い。「格付けの深層」も読みたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿